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婦人科検診について

現代のストレス社会に生きる女性のためにカスタマイズした婦人科検診を行っております。

  • 子宮頚がん検診
  • 子宮体がん検診
  • 卵巣がん検診
  • 妊娠確認(初期のみ)
  • ブライダルチェック
  • バースデーチェック
  • 婦人科ドック(婦人科検診フル)

たとえば、ブライダルチェック(結婚・妊娠・出産を控えた女性のための婦人科検診)は以下の手順で行っております。

ブライダルチェック

①問診室にて行うこと

問診

ふだんの月経の状態(周期、量、痛みの有無など)やこれまで罹患した疾患の有無などについてお聞きしています。婦人科にかぎらず、ご自分の健康状態で気になることがありましたら、何でもご相談下さい。

②診察室にて行うこと

内診

子宮の入り口を視診しておりものの状態やポリープの有無などを確認したのち、触診(腟からと腹部からの触診で双合診といいます)にて子宮や附属器(卵巣・卵管)の大きさや痛みの有無などを診察します。

超音波検査(経腟)エコー

子宮と卵巣の形態を超音波でチェックします。子宮筋腫(子宮にできるこぶ)や卵巣嚢腫(卵巣にできる腫れ物)があると、月経異常(月経量がふえたり月経痛がひどくなるなど)をおこしたり、不妊や妊娠中の流産・早産の原因となることがあります。

子宮頚部細胞診(子宮頚がん検査)

子宮の入り口(子宮腟部・頚管)の細胞を擦過して(こすって)採取し、顕微鏡レベルで異型細胞の有無を調べる検査です。子宮頚がんはこれから妊娠・出産を希望される若年の女性に発症するがんとして知られています。自覚症状が出づらいため定期的な検診が推奨されています。妊娠中に子宮を健康に保つことができるか確認する上で必須の検査です。

クラミジア・淋菌PCR検査(子宮頚管擦過物検査)

クラミジアは性行為感染症であり、罹患したまま放置しておくと、骨盤腹膜炎や不妊症の原因となることがあります。内診の際に子宮頚管擦過物(子宮頚部を専用の綿棒でこすったもの)を採取して核酸増幅法でDNAが検出されるかチェックします。現在罹患しているかどうか(クラミジア子宮頚管炎)を調べる検査で、陽性であれば治療(抗生物質の内服など)が必要となります。クラミジアに罹患している方の10%は淋菌感染も合併しているといわれておりますので、淋菌も同様の検査で同時に検査します。

③採血室にて行うこと

梅毒(血液検査)

最近先進国で再び増加傾向とも言われる性行為感染症の一つです。初期は症状が出づらく、未治療のまま妊娠すると児に先天梅毒という異常をひきおこすことが知られています。カルジオリピン抗原検査(RPR法)とトレポネーマ抗体検査(TPHA法)を行い、感染の有無や時期についてチェックします。

肝炎ウイルス(B型肝炎抗原、C型肝炎抗体)(血液検査)

肝炎ウイルスは血液や精液などの体液を介して感染するため、性行為感染症の一つとされています。HBs抗原検査とHCV抗体検査でそれぞれB型肝炎、C型肝炎の罹患の既往の有無をチェックします。これらの検査が陽性であっても現在肝炎であるということではありませんが、追加の精密検査をおすすめすることがあります。

HIV抗体(血液検査)

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)も性行為で感染するウイルスです。HIV抗体があるかどうかで、感染の既往の有無をチェックします。

女性ホルモン(LH、FSH、エストラジオール)(血液検査)

LH(黄体形成ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)は脳の下垂体から分泌され、卵巣にはたらきかけて卵を成熟させたり、排卵を促したりするホルモンです。これによって卵巣からのエストラジオール(卵胞ホルモン)の分泌が促進されますこれらのホルモン値を調べることにより、卵巣の機能が正常に保たれているかどうかをチェックします。

末梢血(血液検査)

白血球や赤血球、血小板などの数を検査することにより貧血や感染兆候の有無、止血機能など一般の全身状態をチェックします。

④オプション検査

HPV DNAハイリスクスクリーニング(頚がん検査と同時に採取)

子宮頚がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染によって引き起こされるということが最近わかってきました。このウイルスは何十種類もありますが、頚がんを引き起こすリスクが高いもの(ハイリスクブループ)は14種類といわれています。頚がん検査と同じ検体をもちいて、これらのウイルスのDNAが検出されるかを調べる検査です。頚がん検査で異常を指摘された場合に、この検査が陽性であればより注意した対策が必要と言われています。

抗ミュラー管ホルモン(AMH)抗体(血液検査)

卵巣のなかに存在する発育卵胞(卵が1つずつ入っている部屋)から分泌されるホルモンで、いわゆる卵巣予備能をみる検査です。卵巣に卵がどのくらい残っているか(卵の在庫)を示すとされています。年齢に伴って減少するため、年齢によって正常値が異なります。

風疹抗体検査(血液検査)

妊娠中に風疹に感染すると、児に先天性風疹症候群という異常を引き起こすことが知られています。以前は幼少期に罹患して終生免疫を獲得されている女性が多かったのですが、最近では免疫をもっていない方も多いようです。
検査では抗体があるかをチェックします。陰性の場合には、妊娠前の風疹の予防接種をおすすめしています。

腫瘍マーカー CA125(血液検査)

CA125は卵巣がんの腫瘍マーカーであり、子宮内膜症のマーカーでもあります。正常範囲内にあるかどうかをチェックしてこれらの病気のスクリーニングを行います。

⑤結果の解説(1週間後以降)